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全ライダーに贈る! 冬の防寒で注意すべきこと

2023年1月23日

悩める人
悩める人
・冬に走るんだからとにかく暖かくすればいいよね?
・ダウン着とけばOK?
・重ね着最強でしょ?
・裏ボア付き革ジャンならいける?

もしこのようなことを思っているのなら冬の防寒対策を考えなおす必要があるかもしれません。 なぜなら過去の僕が上のようなことを考え実行して失敗してきたからです。

今回は防寒対策でやるべきこととやっちゃダメなことを書いていこうと思います。

なお今回は電熱系アイテムとバイクのカスタムは無しで書いていきますので、そういった情報に飽きちゃったけど防寒対策をちゃんとしたいライダーには嬉しい記事かもしれません。

 

防風機能は当たり前

まずはこれですね。

まぁライダー界隈では常識だと思いますが、初心者ライダーだった僕は知りませんでした。

バイクがこんなに寒いなんて…

正直アウターに防風機能がなければ中に何枚温かい服を着ても無駄です。

どんどん風が貫通してきてあっという間に冷えてします。

なので防風機能付きアウターはマストです!

できればほどほどに厚みがある方がアウター自体の冷たさが中まで伝わらずに快適度が一気に増します。

ですが最悪カッパなどでもいいので着ておきましょう。

 

全身の首と体感温度

親に首だけは冷やすなと言われた方もいたかもしれませんが、これはマジです。

しかも全身で首という名前の部分は皮膚が薄い癖に血管が皮膚に近い部分を走っていたりするので保温をしておかないとすぐに冷えてしまいます。

具体的には首、手首、足首ですね。

しかも面白いことに全身の首を防寒対策するだけで末端部分もジャケット内の体感温度も暖かく感じるのです。

僕は自分を使った実験が大好きなのですが、手首と足首に防寒対策をするのとしないのとで実験をしたことが昔あります。

ちなみに装備としてはグローブの下は地肌、足は革靴の時に履くような薄い靴下で実験に臨みました。

その結果同じ装備でも対策をした方が末端部分が冷えるまでの時間が大幅に伸び、さらにジャケットを変えていないのに室内のような暖かさを感じたのです。

ちなみに使っているジャケットはクシタニのウインターフィンジャケットというジャケットです。

最強アウター

僕が使っている手首と足首対策のものは太古の昔に買った伸縮性の裏ボア付きのものでどこで買ったのかは忘却の彼方なのでAmazonで代わりになりそうな商品をピックアップしてみたのでよかったらどうぞ!

手首で良さげなやつ↓


指まで覆いたいならコレもあり↓


足首向け↓


 

インナーに注意

あなたは防寒対策をするときにインナーに暖かいやつを使っていませんか?

僕も以前は極暖+裏ボアインナー+熱反射プリントのダウンベストの上に防風ジャケットを着て乗っていました。

ですがこの防寒方法では逆に体を冷やしてしまうことがあることをお伝えしなければなりません。

この防寒方法の唯一の弱点は汗をかきやすい環境であるということです。

まぁ汗は全人類がかくのですが問題はその汗が排出できるのか?という点で、僕の昔の装備では汗をかいても逃げ場がなく極暖が湿り裏ボアインナーと熱反射ダウンベストのおかげでさらに汗をかくという悪循環を作り出していたんです。

その結果防寒しているのに汗冷えしてしまい体温がどんどん下がるというジョークのようなことが起きてしまったんです。

それ以降僕は冬でも速乾素材のメッシュか伸縮性のインナーしか着なくなりましたが、逆に体温を保持することができるようになり快適にライディングを続けられています。

 

グローブとブーツは素材と形で選べ

防御性能は当たり前にある前提で話をするのですが、冬に関してはグローブとブーツなどの末端ウェアは防寒機能と長さが大切になってくると思っています。

まず防寒機能ですが、防風生地で表面ができていて暖かい素材か熱を生み出すような素材のインナーで構築されたものが好ましいです。

ブーツでこのような仕様のものはごく少数派ですのでインナーでなんとかする必要がありますが、グローブはこのような機能がついた商品がピンからキリまで多く流通しているので素材にこだわって選びましょう。

次に長さですがこれは両者とも長いに越したことはありません。

ライディング時のすきま風ほど耐え難いものはないのでそれを完璧に防げるのがガントレットタイプのグローブやロングブーツ類です。

と言いつつ僕のライディングシューズはRSタイチのショート丈を使っています。

なのですきま風さえ防げて暖かければこの限りではないという感じですね。

あと賛否両論あると思いますが僕はミトンタイプのグローブを冬だけ使っています。

もっと分厚いグローブも使っていたので操作性は気になりませんが防寒にステータスを振ると比例して操作性が落ちるというのがグローブ界の通説なので夏用グローブのイメージをしている方にはどれもゴツく感じるかもしれませんね。

ただ指同士が近くにあるミトンタイプの方が僕は暖かく感じるのでもし通常のタイプを買ってみて指がすぐ凍るようなら試してみると世界が変わるかもしれません!



カラーは少ないけど安いのもありました!


 

革ジャンは無敵ではない

ライダーが一度は考えることとして冬に革ジャンを着ても防寒性は大丈夫なの?というものがあるかもしれません。

先に現実を伝えておくと寒いです。

運用方法によってはある程度の寒さなら耐えられますが結構ストレスも多いかもしれません…

僕も昔裏ボア付き革ジャンを着て年越しツーリングに行ったりしていましたが心を無にしないと走り続けるのが辛かった記憶があります。

その時の装備は革ジャン+熱反射裏地のフリース+ウルトラライトダウン+綿100%シャツ+極暖という今考えると笑えるくらい重ね着しても寒かった記憶があります。

もはや十二単ですねw

最終的に革ジャンのファスナーが勝手に開くようになったのでそのコーデは諦めました。

化学繊維にはかないません。

 

どこをどう走るのか?

意外と大事なのがどんな場所を走りたくて、どんな乗り方を普段しているのか?という点でこれによって着る服やNGな着こなしも決まると僕は思っています。

 

市街地オンリー

比較的動きが少なくストップ&ゴーの連続が予想できる市街地のみを走る場合は最悪重ね着でもいけちゃます。

なぜなら温度変化が少なく、乗車姿勢が一定のことが多いからです。

私服の延長のような格好でもギリセーフなのはここまででしょう。

 

地方大好きライダー

僕もそうなのですが地方に走りに行くのが好きなライダーもいると思います。

そういった場合都心と地方では温度計を見なくても分かるくらい温度差があり地方の方が寒い傾向にあります。

特に1日中走りたい人は脱いだインナーを入れておく用のカバンやシート下スペースを確保しておいた方がいいですね。

なんならグローブも温度に合わせて予備を持って行った方がいい場合があるかもしれません。

なので重ね着する場合は少ない枚数で運用した方が出先で邪魔にならずに済むのでオススメです!

 

ワインディングエンジョイ勢

ワインディング…楽しいですよね。

ですがワインディングこそ防寒のやり方に注意が必要です。

というのもバイクは傾けなければ曲がれませんよね?

カーブを多く曲がるということはそれだけバイクを傾けるために自分も動くということなんです。

なので意外にも多くの汗をかきます(この辺は乗ってる人にしか共感してもらえない)

そんな時にたとえばヒートテックなどのハイテクインナーを着ていると体がオーバーヒート気味になり汗が大量にでます。 インナー自体に吸汗機能がついたものもありますが、無限に吸えるわけではありません。 じきに限界が来て皮膚にくっつくくらいヒタヒタに湿ってしまいインナーと体が冷えてしまうという汗冷えを起こしてしまうんです。

ちなみに僕は飛ばしたり攻めたりはできないんですが、アクセルを微調整しながらキレイにカーブを曲がるのが好きなのでたまに出没します。

そんなエンジョイ勢くらいの僕でさえ峠では汗をかきます。 山間部に多い峠ですが僕は走りに行く時はあえて冬でもメッシュのインナーを汗冷え対策で着ていくほどです。

 

山の中に入って行く人

僕はFZ400に乗る前はFTR223というバイクに乗っていました。

正直過酷なダートに入るようなバイクではないですし、僕はたまに砂利とギャップがあるくらいのフラットダートか林道くらいしか行ったことがないですが、フラットでも思った以上に気を使うのか夏なんかは滝のように汗をかいていた記憶があります。

なので動きやすさも加味するとダート直前までは重ね着で行って、進入直前でバックなどにしまって突撃する方がいいかもしれません。

まぁこの辺は専門職の人に聞いた方が確実だと思うのでホビーユーザーだった僕はこの辺で解説をやめておきます。

 

服だけに防寒を頼るな!

ここまで散々服の防寒法などをかいてきましたが服だけでは解決できない問題もあります。

そもそも防寒とは必要な熱を逃さず、余分な汗などを排出することが必要ですがこれらの対策を講じても無意味なのが人間自体に熱がない場合です。

つまり体にエネルギーが残っていなければ熱を生み出すことができないのでどれだけ暖かい格好をしても寒さを感じてしまいます。

事故防止という意味でもしっかり休憩をとり、ご飯や羊羹などのエネルギーが多く取れるものを食べましょう。

試しに牛丼の1杯でも食べてみてください、きっと寒さを和らげることができるでしょう(経験談)

 

重ね着のデメリット4選

僕個人的には過度な重ね着はオススメしません。

それをして失敗してきた僕が自信を持っていいますが、重ね着にはデメリットがあります。

 

動きにくい

簡単にいうと過度な重ね着は現代の十二単なので服のせいで体の可動域が極度に減ります。

バイクの運転時も後ろを振り向きにくくなったりバイクによっては乗車姿勢をとりにくくなってしjまったりしますし、バイクを降りてもしゃがみにくかったり、スターウォーズのC3POみたいな動き方になります。

正直不便で窮屈なのが過度な重ね着の特徴とも言えます。

 

熱の調整がしにくい

これはツーリングでもショッピングでも言えますが、もし汗をかいた場合や暑くなってきた時に特定のインナーを脱ぐ時などはお手洗いに行くなどしなければいけないですし、また着るのも大変です。

しかも前開けにして着るとしても服が何重にもなっている様はだいぶ異様です。

 

汗冷え以外にも冷える要素がある

ここまでで僕は汗冷えの危険性について述べてきましたし、重ね着汗冷えしても調整がしにくいこともお伝えしてきました。

ですが重ね着には汗冷え以外にも体を冷やす要素があるんです。

それが体の締め付けです。

簡単にいうと服を何重にもきてしまうとサイズにもよりますが、体に対して服が窮屈になる場合があります。

窮屈ということは体は服に締め付けられることになり、筋肉と血管を圧迫してしまいます。

圧迫されれば血行が悪くなるので冷えが加速します。

重ね着した方が逆に冷えるなんていうこともあります。

 

疲労感ハンパない

最後にお伝えするデメリットが疲労感についてです。

ハッキリ言って重ね着は重くて動きにくいです。 つまりずーっと荷物を体にくっつけているような状態でバイクに乗るわけですね。

なのでツーリングの後半になると運転の疲労と重量物(服)の2重苦に襲われます。

鬼重ね着時代の僕は1日ツーリング時にほとんどご当地のお店や飲食店に行ったことがありませんでした、疲労感で全てがめんどくさくなってしまうんです。

今考えればツーリングをフルで楽しめていなかったなぁと思います。

ちなみに僕の最近の冬コーデはロンT+アウター(2層構造)という昔から比べるとだいぶ身軽になりました。

そのおかげでツーリング中に体も心もかなり余裕ができてライディングも観光も昔よりはるかに楽しめています。

せっかく遠いところまで行けるバイクに乗っているのですから普段は見られない風景や食べられない食事、触れられない文化を体感するというのもツーリングの楽しみにするとよりバイクに乗りたくなるのではないでしょうか?

 

まとめ

  • 防風アウターはマスト
  • 全身の首を防御する
  • インナー選びは慎重に
  • ブーツとグローブは長めがいい
  • 革ジャンを過信しない
  • 乗る場所と乗り方で服を選ぼう
  • 服以外でも防寒はできる
  • 過度な重ね着にご用心

ここまで長い文章を読んでくださりありがとうございました!

昔の僕みたいに令和の十二単をやっている人は一度いまの自分の装備を見直してみると格段に楽しいバイクライフを送れると思います。

そのためにはまず強力なバイク用アウターを手に入れることから始めるといいと思います。

正直僕はアウターを変えてからライディングの質が格段に上がりましたし、冬でも乗るのが楽しいです。

僕のバイク人生を変えたアウターについては途中でも載せましたがこの記事に正直なレビューを載せています。

 

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  • この記事を書いた人

けいちゃん

東京を中心にFZ400(4YR)に乗っているライダー。 バイクのメンテナンスや使って良かったものを書いていきます。

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